「お」と「ご」の使い分け
「お」と「ご」のつく言葉と使い分け
「お話」や「ご連絡」のように、名詞や形容詞・形容動詞に「お」や「ご」をつけて 表現することがありま
す。以下の例のように、和語には「お」がつき、漢語には「ご」がつくのが一般的です。
「お」がつく例
お手紙、お花、お話、お気持ち、お帰り、お届け、お見送り、お知らせ、お母様
「ご」がつく例
ご住所、ご注文、ご連絡、ご報告、ご説明、ご請求、ご祝儀
* 例外として、「ごゆっくり」のように和語に「ご」がつく例や、「お食事」 「お散歩」などのように漢語に
「お」がつく例もあります。
また、「お返事」 「ご返事」 「お通知」 「ご通知」などのように「お」「ご」の両方が使われる言葉もあり
ます。
*「先生がお電話をくださった」 「先生からのご連絡」などは、電話や連絡をくれた相手を高める尊敬語の意味
としての「お」 「ご」になります。
*「先生にお電話を差し上げた」 「ご連絡をする」の場合は、行為の向かう先の相手を高める謙譲語の「お」
「ご」になります。
*「お野菜を使ったお料理」などは、言葉をきれいに表現する美化語としての使い方です。
*「コーヒー」 「ジュース」 「テーブル」のようなカタカナの言葉には、「お」や「ご」は通常つかないとさ
れています。
*「おしぼり」 「お辞儀」 「ごはん」のように、「お」 「ご」がつかないと意味がわからず、言葉として成
り立たないものや言葉の意味が変わってしまうものもあります。